現地法人からのタレント輩出

企業 ネスレ日本
グローバルにおける企業全体の成功を目的として、現地法人が裁量を持って、タレントマネジメントを行っている事例です。

1.背景

同社は、その国の文化、習慣、ニーズに合わせた展開を行い、現地化を推進することで事業を成功させてた企業です。日本においても、1913年の進出以来、日本の雇用慣習に合わせた年功的な評価・報酬制度を取ることで、日本の市場で成功を収めてきました。
しかし、消費者の嗜好の変化や新興国の台頭など、昨今の経営環境の変化の中で、100カ国以上に展開する同社にとっては、各国の市場環境や文化、習慣を理解した上で、スピード感を持って全体的な意思決定をすることが、最重要な課題となってきました。

2.取り組み内容

上述の背景から、各国の市場を良く知っていて、かつ同社の本社、または他国で活躍できるタレントが求められるようになりました。日本法人からこのようなタレントを輩出することを考えた場合に、これまでの年功的な評価・報酬制度の下では、グローバルに活躍できるタレント、イノベーションをおこせるタレントは育たないという結論に達し、同社では人事制度の変革に取組むことにしました。

年功序列的な人事制度を改革するために、同社は加点方式の評価制度を取り入れました。これによって、意欲が高くリスクを恐れずにチャレンジできる文化をつくり、ハイパフォーマーに対しては、年次に関わらず昇進の機会を与えたり、手厚い処遇を行う風土を整備しました。また、タレントの育成とポテンシャルを計ることを兼ねて、若手のタレントをスイス本社に派遣する制度も導入しました。

同社の現地法人はグローバルポリシーに沿っていれば、市場環境や組織の現状にあわせた人事制度や育成のしくみの変更についての裁量権が与えられています。このことがグループ全体の利益に繋がるタレントマネジメントを、各国の人材市場や人事制度を良く知っている現地法人の主導で行うことができる土壌となっています。

3.導入結果

同社は、年齢・学歴・国籍を問わない採用や、独自の選考方法、通年インターンシップというユニークな特徴を備えた「ネスレパスコース」によって、同社が求める多様なバックグラウンドを持つ、チャレンジを恐れない人材の採用を始めました。
この結果、同社はグローバルでの活躍やイノベーションを志向する人材が集まる企業になってきています。

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